推しのしあわせ

人間は誰しもいくつか顔を持っていると思う。

わたしは普段仕事場で、「コミュニケーション能力高めな人」という皮を被って生活している。しかし根本はめちゃくちゃ陰キャなので、社会生活がとてつもなく疲れる。

毎週金曜日18時はもう立ち上がれないレヴェル。

 

ヲタクというのは近年人権を得たが、わたしが学生のころはヲタクに人権なんてなかった。

それが腐女子とわかったならば、汚物でも見るような目で見られたものだ。(遠い目

 学生時代に人権を得られなかったこともあり、わたしはこうやって皮を被って社会生活を送るにいたる。

 

週5の社会生活がめちゃくちゃ疲れるから、推しには幸せしかない世界線にいてほしい。

 好きな人とゴロゴロして布団の中で終える一日や、天気がいいね、あったかいね、庭の花がきれいだねって、ただそれだけの平和で幸せな生活を送ってほしいのである。

特別なことは何にもないけどめちゃくちゃ幸せだと思う生活を送ってほしい。

 

腐女子はただのホモォ好きの変態なわけじゃあないんだよ。

腐女子にとってR18行為は、結果ではなくあくまで推しが幸せになるための通過点、過程なのである(例外あり)。

推しが幸せに到達する前に一発ヤっとくか。ってな話なのよ。

そこにR18表現はなくてもいいのよ(もちろんあったら幸せ度が増す)。

 

推しの相手が自分ではなくて、他キャラってだけ。

この対象が自分だったら夢女になるんだと思う。

(じゃあなんで男同士なんだっちゅー点についてはまたいつか)

 

わたしとしては、推しはわたしみたいな人間を好きにはならない(だがそれがいい)と思っている。これは自分を卑下しているわけじゃあなくて、本当にそう思っているし、推しはわたしとは幸せになれない。幸せにしてあげられない。

だって毎週金曜日18時にはボロボロの女だぜ。

 

それに、わたしと幸せになるよりも推しの幸せを遠くからこっそり眺めて、にやにやしていたいという願望のほうが強い。

プレイヤー=主人公のアドベンチャーゲームタイプのエロゲをやっていて少しムズムズするのは、幸せの対象が自分ではなく、自分の推しが幸せならわたしも幸せと感じる点にあるのかもしれない。

 

実はこの考え方こそ究極の愛なんじゃあねえの??と思ってしまっているところでキモがられるのかもしれないが。

 

とにかく、推しには絶対的平和な世界線で生活していただきたいのである。

そのためならわたしはせこせこと働けるのである。

今日も無理はするなよと声をかけてもらえたらどれだけ幸せか。

しかしそれは100%無理なのでどうか今日もわたし達の妄想のなかで幸せでいてくれな。

 

明日からまた仕事だから、ジョジョぉぉぉ、俺はまた人間をやめるぞぉぉぉぉぉ。