どこかで失くしたアイツのアイツ

タイトルの古さよ。

 

昔ジムで、とても個性的な声援をもらったことがある。

 

45分1本のボクササイズにもう3年通っているのだけれど、ラスト5分が死ぬほどキツイんですよ…

もうそりゃ、口からヘドロが出そうなくらい。

ラスト5分は手を抜きがちなのだけれど、ココにキツイ自重トレをぶち込んでくるトレーナーさんがいた。

 

その人は大阪から一時期だけ、助っ人で来てくれていた女性だったのだけれど、何故か私の事を気に入ってくれて?わたしのサンドバックの前に張り付いて、いつも個性的な声援をくれた。

 

サンドバックをぐいーーーって押しながら圧かけて「できるよ!そんなもんじゃないだろ!!」と言ってくれたり、

ここまで飛べと、届かない距離のバーを出してきたり。

一緒に真横でバーピージャンプ飛んでくれたりした。

 

 

その中でも1番印象的な声援は

「後のことは考えるな!!!!!!!!」だった。

 

 

そうなんだよ、いくら身体動かしてても明日のスケジュールのことを考えてしまうし、明日の自分のことを心配してしまってどうしても目の前のサンドバックに集中出来ないラスト5分。

 

彼女に後のことは考えるな!全力でやれ!と言われてハッとした。

 

何事もわたしは、「まぁこんなもんか」と思う節がある。

イラストだって漫画だってそうだ。

こんなもんかと自分を諦めるところがある。

 

ジムでの声援を、普段も思い出して

もう少し出し切ってみようと思えるようになったのはココ最近。

 

まだまだ、イラストも漫画も書き初めて5ヶ月だし、そんな私にはこんなもんしか描けないだろ、なんていう固定概念は捨て去って、常にその時の私を全力で出していかないと伝わない何かがあるんじゃないだろうか。

 

彼女はプログラムが終わったあと意地悪そうにいつも「えへへ」と私に笑った。

 

それ以上は話したことないけれど。

あの笑顔にもう一度会いたいなぁ。

 

タイトル全く関係ないね。

桂正和先生の御本はI”sをドキドキしながら読んだ記憶。

 

甘酢っぱい、記憶。

残念ながら甘酸っぱい記憶はない、女子高育ち。